- 1 名前:壊龍φ ★:2012/12/03(月) 21:07:17.41 ID:???
韓国の原発にブラックボックスを導入へ
ソウルからもリアルタイムでの状況把握が可能なシステムを構築
労組は「職員の監視のため」と反発
韓国の原子力発電所にある23基の原子炉全てに、早ければ来年初めごろ、ブラックボックスが取り付けられる。また、原子力規制機関が
各原発をリアルタイムで監視できるシステムも構築される。これは、最近相次いでいる原発でのトラブルや故障について、原因を把握するための
措置だ。だが、当局のこのような措置に対し労組は「職員の監視用だ」と反発し、設置を拒んでいるため「国民の安全をかなぐり捨てた労組の
利己主義」と批判する声も出ている。
韓国水力原子力(以下、韓水原)=韓国電力公社の子会社=のある幹部は2日「原発の主制御室(MCR=メーン・コントロール・ルーム)に
録音機能の付いたブラックボックスを設置する案について検討している」と述べた。
主制御室は、作業員たちが交代で勤務し、原発の全ての設備を24時間統制している、原発の脳といえる場所だ。これまで主制御室には、
設備の動作や原子炉の状態について記録する装置はあったが、交信内容を録音する航空機のブラックボックスのような、録音機能を備えた
設備はなかった。
韓水原の関係者は「外国の原発でも、ブラックボックスを設置したケースはほとんどない」と説明した。カナダなどの原発先進国でも、録音機能を
備えたブラックボックスはない。
韓水原がブラックボックスまで設置することにしたのは、最近原発で整備ミスや技術者のミス、保安規定違反などによる故障が相次いでおり、
まかり間違えば大規模な事故につながる可能性を排除できないためだ。今年2月に古里原発(釜山市)1号機で発生した停電事故は、10年以上の
経験がある技術者2人が作業を行わなければならないという保安規定に反し、6年目の技術者が機械を扱っていて発生した。未熟な職員が、点検を
終えた装置を正常な状態に戻そうとせず、ほかの装置を作動させたため、電源が喪失する事態となった。また、10月に月城原発(慶尚北道慶州市)
1号機で発生した故障も、2年目の職員が「一度見てみろ」という指示を誤解し、スイッチを押したのが原因だった。
韓水原の関係者は「ブラックボックスが設置されると、事故現場に誰が出入りし、誰の過ちによって事故が起こったかを正確に把握することができる」
と語った。これまでは、1000分の1秒間隔で設備の動作について記録する「SER(記録装置)」から出力された記録を基に、トラブルや故障の原因を
把握していたが、これでは限界があると指摘する声が出ていた。
韓水原はまた、ソウルの原子力安全委員会と、大田にある原子力安全技術院で、全国の原発の安全状態をリアルタイムで把握できる「遠隔監視
システム」も設ける方針を打ち出した。これは、原発の動作データを全てリアルタイムで監視し、原子力安全委員会など規制機関に送るシステムだ。
なお現在は、原子炉の稼働に関連する一部のデータのみを規制機関に送付している。
韓水原がブラックボックスや遠隔監視システムを設置するのに掛かる費用は、原子炉1基につき1億ウォン(約760万円)ずつ、計23億ウォン
(約1億7500万円)に上ると予想されている。これについて韓水原の関係者は「データの収集に関する設備はすでに設置された状態のため、録音機能や
連動する一部の装備を備えるだけで済み、大きな負担にはつながらない」と話した。
一方、韓水原の労組は「ブラックボックスは職員たちに対する監視のための装置になりかねない」と反発している。だが、原発の安全性をめぐる信用が
失墜した状況で、労組の反発は説得力に欠けると指摘する声が出ている。これに対し韓水原側は「故障などの問題がない場合には、ブラックボックスの
記録内容は1週間ほど保管した後、内容を確認せず廃棄するという妥協案を打ち出し、説得を試みている。
チョ・ジェヒ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2012/12/03 13:51
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/03/2012120301594.html
引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1354536437
トラブルや故障が相次ぐ韓国の原発にブラックボックスを導入へ 労組「職員の監視用だ」と反発し設置を拒む
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