韓国の旅客船沈没事故で、パク・クネ大統領が政府の対応に不手際があったと謝罪したことについて、
国民の60%以上が「不十分だ」と受け止め、政権支持率が5割を切ったことが1日に発表された世論調査で分かりました。

 韓国南部で起きた旅客船セウォル号の沈没事故では、これまでに修学旅行中だった高校生など221人の死亡が確認され、
今なお81人の安否が分かっていません。
 この事故でパク・クネ大統領は先月29日、大統領府で開いた閣僚会議で「事故を未然に防げず初動対応も不十分だった。
国民に申し訳ない」と謝罪のことばを述べました。

 これについて韓国の夕刊紙は、大統領の謝罪の次の日に専門機関に依頼して行った世論調査の結果を1日、伝えました。
 それによりますと、パク大統領の謝罪について「十分だ」と答えた人は31%にとどまったのに対し、「十分でない」と
答えた人は63%に上りました。
 またパク大統領の事故への対応についても、「適切だった」という回答は36%で、「不適切だった」が61%を占めました。
 さらに大統領の国政運営について「よくやっている」と答えた人は、前の月と比べて13ポイント減って49%と5割を下回り、
「やっていない」と答えた人は14ポイント増えて47%となりました。パク大統領は1日に開かれた国の財政についての会議で、
国民の安全に関わる政策に優先的に予算を配分するよう指示しました。

 しかし世論調査は政府の事故への対応を巡る国民の強い不満を改めて浮き彫りにしており、パク大統領が支持率の低下に
歯止めをかけるのは容易ではないとみられます。

NHK NEWS WEB 5月2日 0時17分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140502/k10014175101000.html


週刊ニューズウィーク日本版 2014年 4/29・5/6合併号 [雑誌]
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