■日本のネットに書き込み
■韓国政府「旅客船製造能力は不十分」
■韓国沿岸旅客船の24%が造られて21年以上経過

韓国国内で運航されている沿岸旅客船の4隻に1隻は、建造されてから20年以上経過した古い船であることが分かった。

20日に海洋水産部(省に相当)が明らかにしたところによると、国内では95航路で173隻の沿岸旅客船が運航されている。
このうち24%に当たる42隻が建造から21年以上たった古い船だった。16-20年という旅客船も63隻(36.4%)ある。
全客船の60%が16年以上経過した古い船というわけだ。

合計173隻のうち、セウォル号のように日本で造られた旅客船は17隻だが、
海洋水産部はこれら17隻が全て中古船であることを把握している。

船が古いほど内部の操縦装置が腐食しており、故障を起こして事故原因となる可能性が高くなる。

古い船が増えた決定的な理由は、政府が1990年代以降、船齢制限を緩和し続けてきたことだ。
1984年から91年までは沿岸旅客船の船齢は20年に制限されていた。

建造されてから20年たつと、それ以上は運航できないようにしていたのだ。

しかし、政府は20年だった船齢制限を91年に5年の範囲内で延長できるようにし、最大25年に延ばした。
さらに、2009年には、船舶安全検査を毎年行って合格することを条件にしてはいるものの、最大30年まで運航できるようにした。

海洋水産部関係者は「フェリーなどの旅客船は建造コストが掛かり、
中小の旅客船会社が経営上の困難を訴えたことから、船齢制限を緩和した」と説明した。

日本は船齢規制がないが、20年以上経過した旅客船はほとんどない。
老朽船は故障が頻発するため、20年が経過する前に海外に売却するからだ。

セウォル号は日本で運航されていた2009年5月、港に停泊中に老朽化した電気配線がショートし火災を発生させたことがある。
人命に関わる被害はなかったが、調理室・天井・壁が一部焦げた。

日本の旅客船会社「マルエーフェリー」は「フェリーなみのうえ」を18年間運航した後、清海鎮海運に売却し、
この船が「セウォル号」となった。マルエーフェリーは1989年に就航した「あけぼの」(初代)も2003年に清海鎮海運に売却した。

清海鎮海運はこの船をオハマナ号に変更、仁川-済州間をセウォル号と共に運航している。

日本のポータルサイトには「船舶大国の韓国がなぜ日本の中古船を購入するのか理解できない」という書き込みがある。
これに対し、海洋水産部関係者は「韓国の造船業界は、商船建造技術は優れているが、旅客船製造能力は不十分だ」と述べた。


2014/04/21 09:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/21/2014042100836.html


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