訪韓直前にパク大統領が習主席と電話会談、出鼻をくじかれたオバマ大統領―香港メディア
2014年04月25日
香港メディア・大公網は24日、韓国のパク・クネ大統領が23日に中国の習近平国家主席と電話会談を
行ったことについて、オバマ米大統領の訪韓を前に中国との強い関係をアピールする狙いがあったとする
国外メディアの評論記事を紹介した。
パク大統領は、23日に習近平主席と電話会談を行い、3つの重要なメッセージを送った。25日にオバマ
大統領が訪韓する前から、あらゆる事柄を習主席に報告していたのだ。
1つ目は、北朝鮮の核実験問題。この問題を名目に電話会談を行ったパク大統領は、「北朝鮮問題においては
中国寄りの立場を示す」という意思を自らの行動で示したのだ。オバマ大統領の訪韓を待っているのは、
「米国と一緒になって北朝鮮を挑発することを望まない」という中韓の共通認識のみである。
2つ目は、TPP問題だ。今回の訪韓でオバマ大統領は、韓国のTPP協議年内参加を取り付けるだろう。
しかし、米国自身の都合で年内に協議がまとまりそうもないTPPよりも、韓国政府は間もなく合意締結が
見込まれる中韓FTAを重視している。パク大統領による習近平主席への「礼儀」は、TPP問題で中国に
挽回のチャンスがあることを示すものだ。
3つ目は、習主席に「オバマ訪韓」に対する態度を自ら示したこと。今回歴訪する4カ国のうち、韓国だけは
「国事訪問」ではない。セウォル号沈没事故への配慮、という声もあるが、これも早々にセッティングして
いたことだろう。また、事前に習主席に連絡を取ったことからも、米国に対するパク大統領の消極性が伺える。
同盟関係強化、中国とのバランスを取る「強い米国」のアピールを目的としたオバマ大統領のアジア歴訪。
しかし韓国について言えば、「戦う前から負けていた」のである。
(編集翻訳 城山俊樹)
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/380780/
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